ゴッホ~最期の手紙~の作品情報・感想・評価

ゴッホ~最期の手紙~2017年製作の映画)

Loving Vincent

上映日:2017年11月03日

製作国:

上映時間:96分

4.0

あらすじ

郵便配達人ジョゼフ・ルーランの息子アルマンは、パリへ届ける一通の手紙を託される。それは父の友人で自殺した画家ゴッホが、彼の弟テオに宛てたものだった。テオの消息を追う内にその死を知るが、それと同時に募る疑問が一つ。ゴッホの死の本当の原因は何だったのか?そしてこの手紙を本当に受け取るべき人間はどこに?

「ゴッホ~最期の手紙~」に投稿された感想・評価

ちろる

ちろるの感想・評価

5.0
正直、ここまで心を動かされる作品だとは思わなかったのに出だしからもう名作の予感で嬉しすぎる誤算だった。
まだ今年も残り一ヶ月半ありますが、推定MY今年No.1、いやここ数年でもMY BEST MOVIEBかもしれない傑作。
本当はフィンセント・ファン・ゴッホの名画たちが125名の画家たちによって動き出すという映像体験ができるだけで満足だったのに、蓋を開けてみればアート作品という枠に留まらず脚本も素晴らしくて、絵画×サスペンス映画×アニメーションという全く新しいエンタメ芸術作品としての偉業を成し遂げたのではないかと思う。
フィンセントの描いた有名な肖像画たちに名優たちが重なり合い、息吹を与えられていく圧巻の映像だけで贅沢な気分が味わえるのはもちろんのこと、モノクロ絵画による映像によって過去を振り返りながら語られるストーリー構成はテンポも良く、フィンセントの周りを取り巻く人間たちのキャラクター演出もとても魅力的に描かれていた。
そしてなによりも、この作品作りに携わった画家たちの描く炎の動きごとに動くランプのあかりや、風に揺らぐ黄金色の稲穂、陽の光で色彩の変わる小径の小石も、湖の水飛沫にも生命の息吹を見つけることができたであろう純粋なフィンセントの眼差しと精神世界が時空を超えてフィンセントから届けられたような錯覚にさえなってしまう。
そしてこの映像が彼の孤独さ、繊細すぎる心の中の深層世界をこの作品の主人公でもあるアルマンと共に旅をしていくうちに何故か中盤から涙が止まらなかった。
こんな企画を思いついた監督がもう変態の領域だし、この企画が通り、協力した画家たちにも力いっぱいの拍手を贈りたい。

日本に原画が来るときは観にいくゴッホ好きな私だからこの作品に特別な思いを抱いたのかもしれないけれど、ゴッホについてよく知らない旦那に聞いたら素晴らしい!と超絶賛していたので私の独りよがりではないはず。
これは映画館という空間で堪能できたことがとても嬉しかったので是非とも上映館を増やしてもらいたい作品。
そして、目が足りないと思ったので是非ともまた再鑑したい。
この映画を、観ることが出来たことを幸せに感じるし、この作品に携わった人全員にありがとうを言いたい。今はそんな思い。

#映画ファン賞2017
sさん

sさんの感想・評価

4.0
" I want to touch people with my art.
I want them to say: he feels deeply, he feels tenderly. "
Vincent van Gogh

作品で人々を感動させ
深く 優しく感じていると言われたい
フィンセント・ファン・ゴッホ



エンドロールのやさしい歌声に包まれながら、ゴッホの絵をいますぐ鑑賞したくなりました。
主人公の声を山田孝之が演じているということで吹替で観てみたけれど、絵のほうに集中できたし、声もすごくよかったです。

♩Starry Starry Night
こんなアニメ初めて
SNSD3320

SNSD3320の感想・評価

4.6
こんな作品、今まであっただろうか…全てがゴッホの作品のような油絵なんて。ストーリーもさることながら、表現技法に圧倒されっぱなしでした。
ゴッホを好きで詳しい人が見たらどう思うのかわからないけど、僕はゴッホについてそこまで詳しくないから知らないことだらけで純粋に楽しめた!普通に感動した。
本作はゴッホの死因や人間性を彼と関わりのある人から話を聞いてあぶりだしていこうとする一種の推理的アニメ。

ゴッホの映画をゴッホの絵で表現するという工夫が非常に素晴らしい。
この映画が実写であったら、話題にもならないただのドキュメンタル調映画になっていただろう。
それは本作の内容が主人公の男の心が少し大人になるだけだからだ。
これは、内容を楽しむ映画ではなく絵の美しさを楽しむ映画だ。そしてその点では高得点である。
ハル

ハルの感想・評価

4.0
恥ずかしながら、何の予備知識もなしに鑑賞。ゴッホの伝記映画くらいに考えていたら、まさかのアニメーションであった。しかも、ゴッホの絵画に動きをつけたような油絵のアニメーション。その発想はなかった。

内容は郵便配達人の息子・アルマンがゴッホの死の真相に迫っていくアート・サスペンスである。

テオ、ガシェ、ルーラン、タンギー爺さんなど、ゴッホに縁のある人物が次々登場。

有名な耳切り事件のエピソードから、とかく精神異常者だと誤解されがちなゴッホだが、今作では、主人公・アルマンの視点を通して、その人間的な魅力にも触れられるようになっている。

映画というよりは「動く絵画作品」。ゴッホを好む人々にとっては垂涎の的である。
chiho

chihoの感想・評価

4.5
今日は良質映画祭だ!と思っています。

最初、少し酔います…
風は見えてはいけない、と思った。

ゴッホの死の真相は、という内容なのですが、ストーリーがこれまた上手く作られていて、とてもおもしろかったです。

ゴッホ…この映画を観て、ゴッホという人が好きになった。
才能があったとか、天才で絵が上手だから、とかじゃなくて。
ak

akの感想・評価

3.3
動く油絵すごいなーと開始5分くらいに映像に感動した後はその映像に酔って気持ち悪くなり、何度か止めながらもなんとか鑑賞。
先ず、現代の技術と職人の仕事に感嘆...
ゴッホタッチの絵画が動き、彼の絵の世界の中へ。
美術館でしか拝見できない顔ぶれたちが、目の前に存在し、こちらに話し掛けてくる感動!
絵の人物との距離感がグイッと一気に縮まる。

当時のゴッホについての
十人十色な見解が知れて大変興味深い。
弾丸の位置についての話。
証言の全ては憶測の位置を出ず、
真相は闇の中、不遇が多かったゴッホだが、
最期の手紙にすこし救われた。

恐ろしく繊細で美しい感性。
薄幸な日々の中で、何故あのような美しい色彩を生み出せたのか。興味は尽きない。
エンドロールも好み。
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