台所で暴れ回り挙句爆破し一つ屋根の下で我が子の為に心身をすり減らし崩壊していく人間を捉えたアケルマンにとってHOMEと言うのが果たしてポジティブな物なのかは分からないし、どちらかと言えばネガティブな物だからこそのNOなのではないかと、そんな否定的な目線で観てしまったが為に本来であれば母・娘の仲睦まじしき場面でもなんか無理してんなぁ…とひたすらネガティブにしか受け取れなくて結構しんどい110分を過ごしてしまった…。あちらこちらを飛び回る娘とは対照的に常にHOMEで彼女の連絡を受け取る母（2人を繋ぐSkype）、そのHOMEの中で徐々に衰えていく母はまもなくこの世を去り、娘たるアイデンティティを喪失したアケルマン自身もその後を追う、ってなんかこの後の流れが出来すぎていて怖くなってしまった。とりあえず結構な盛況だった割に客の3/7くらいはスヤってたと思う。
