爆裂BOX

デビルズ・トレインの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

デビルズ・トレイン(2015年製作の映画)
3.5
車掌のジョーは押し付けられた深夜勤務を嫌々行うが、列車は森の中で突然停止してしまう。様子を見に降りた運転手は何者かに襲われ…というストーリー。
「ディセント」の特殊効果や「復讐少女」の監督ポール・ハイエットが手掛けたモンスター・ホラーです。タイトルに「デビル」とありますが、襲ってくるのは人狼です。
序盤と終盤以外ほぼ列車の中で展開される密室物の様相を呈してますね。前半の切符拝見の時に主要なキャラが一通り紹介されますが、老夫婦や地味なメガネ青年、キャリアウーマンやピザ喰ってる太っちょにビッチ女子に自己中浮気男などそれなりにキャラ立った面子が揃ってますね。ただ、大半がギャーギャー喚いて主人公達責め立てたりするんで割とイライラさせられます。そんな彼らが繰り広げるドラマも見所の一つと言えますね。浮気男は後半にかけてドンドンクソ野郎になっていきましたが、前半はリーダーシップ取ったり言ってることも比較的もっともなこと多かったですね。老夫婦の夫の方は皆がパニックになってる中で一括して皆を落ち着かせたり頼もしかったですが、後半は明らかにヤバい事になりつつある奥さん庇うあまり皆を危険にさらすようなことしたり…整備工の青年が一番まともで好感持てました。列車修理して動かしたり、なのに置いて行かれそうになっても主人公達助けに来たりと主人公以上にカッコよく活躍してました。それだけにあの退場は本気で悲しかった。ビッチ女子役は「復讐少女」のヒロインロージー・デイちゃんでしたね。結構アッサリ退場しますが。同じくアッサリ退場する運転手役でショーン・パートウィーも出演してます。
襲ってくる人狼は髪の毛以外毛のない恰好でしたが、イヌ科特有の足の関節や前にせり出した顔のデザインはいい感じでした。最初に襲ってくる一体がかなり強くて乗り込んできたコイツを集団でボコって倒す所はハラハラさせられます。後半集団で襲ってくる所は積極的に襲ってこずちょっと影薄くなったかな。まあ、あの強さのまま集団で襲ってきたらなすすべなく全滅だけど…ゴア描写はあんまりなくてあっても暗いシーンや電気が点滅して見辛いのは残念でしたね。
主人公のジョーは前半殆ど活躍しませんが、徐々に活躍していきます。切れて人狼の顔を消火器で叩き潰す所は良かったですね。好意を持つ同僚女子の為漢気見せていきますが、最後彼女を逃がす為人狼に立ち向かいますが、あんな事しなくても十分二人で逃げ切れたと思いますが。最後にクソ野郎にジョーが天誅下す所やりたいがためだんじゃないかな。
モンスター・ホラーとしては結構楽しめる作品だと思います。