このレビューはネタバレを含みます
殺し屋と付き合う女性の話。
いや~、これはつまらなかったです。
何が辛いって、サム・ロックウェル演じる男が凄腕の殺し屋には全く見えなかった事。
予算がないのかアクションシーンもショボいし、精神を病んでるという設定もあまり伝わらず、シンプルにキャラが弱いんですよね。
それは作り手も感じていたのか、ピエロの鼻を装着させたりしてましたけど、これも中途半端なキャラ付けで、逆にスベっていた様に思います。
ヒロインとなるアナケンも、相手が殺し屋と知っても付き合い続けるのは、あまり共感出来ない展開だったし、殺し屋の才能に目覚めるという展開も、荒唐無稽過ぎて付いていけず…。
そもそも、「恋人が殺し屋だった!」という設定なら、彼女にバレない様に殺し屋の仕事をするだとか、彼女が殺し屋の仕事に巻き込まれてパニックになるだとか、そういう展開を期待するじゃないですか。
でも、本作にはそういう展開がほとんどないし、そのわりには敵役の配置がゴチャゴチャしていて、話が無駄に分かり難いんですよね。
全体的にコミカルな作りだし、頭を空っぽにして見るタイプのロマコメとはいえ、頭を空っぽにして見ても厳しいな…というのが正直なところ。
主演2人に加え、ティム・ロスも出ていて、キャストはそれなりに豪華なので、ファンなら楽しめるかもしれませんが…。