バカバカしいと云ってしまったらミもフタもないんだけど、そのバカバカしさのなかにも、最近よく見かける『超イケメン御曹司に愛され過ぎてしまったのですが』的な乙女ドリームがメイン路線（御曹司どころか殺し屋だけど）でありながら、アウトローゆえの悲哀を滲ませる場面を挟んでメリハリが。誤魔化された気にしかならないけど痛快感を伴うアクションシーンも、気楽に見せつつ要所要所を押さえた展開を演出してて好感が持てた。
しかも何がいいって、黙ってれば美人ちゃんなマーサと決して強く見えないフランシスという組み合わせの厭味なさぶり。フェイバリット・ムービー……とまでは云わないけど、モヤモヤしたときにスカッとさせてくれそうなそんな一作。
