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ホール・イン・マネー! 大富豪トランプのアブない遊びのdjangoのレビュー・感想・評価

3.1
訴えかける力に欠けていた。
歴史ある景観をぶち壊し強引な手法でゴルフリゾートを完成させようとするトランプと、それを阻止しようとする自然保護の連中やこの映画の監督、地元住民との対立を描いたドキュメント。
一見するとトランプが全部悪いようにも見えるが僕の意見は違う。
トランプは欲の塊のような男だし、口も態度も悪い。
しかし、それに反対する連中は、正しさに酔ったような連中で胡散臭い。
住民投票で反対派が勝ったにも関わらず、開発が中止にならないことに怒った監督が市長に会いに行ったところなんかが特にそうだ。
民意を無視するのか!?
などと市長に詰め寄る。
市長は、もしかしたら賄賂や政治圧力、私欲の中で住民投票を無視する決定をしたのかもしれない。
この映画監督の考えてる通りに。
しかし、その市長を選んだのもまた、民主主義ではないのか。
この映画は、都合の悪いところを見ようともしていないのではないか。
ある人物がたかがゴルフではないか。
と言った時に、反トランプ陣を応援しようという気は消え去った。
僕が見るに、彼らは自分達の正しさのためなら他者にとって価値のある物を葬りされる人間だ。
たかがゴルフにかなりのものを賭ける人間もいるのだ。
映画とゲームに人生のほぼ全てを賭けている僕としては、ゴルフに全てを賭けるのも悪いことじゃない。
もちろん、地元の景観や、コミュニティー、自然や動物の保護に人生を賭けることは素晴らしいことだ。
だが、他者にとって、価値のある物を認められない者はトランプ以下のクズだろう。
結局、強欲なトランプと、意識高い系の集まりが争っているだけの映画だ。
つまらん。
最後、何故か知らんがトランプ側が撤退して、悪は去った。
やったー( ≧∀≦)ノ
なエンディングだったが、何故トランプが去ったのか?
その詳細は語られなかった。
こういう連中が実は最大のトランプ支援者だろうね。
トランプの言っていることにも一理ある。
悪の親玉みたいに祭り上げることには無理があるんだ。
とにかく、冷める映画だったよ。
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