抱きしめ亭トゥナイト

HK/変態仮面 アブノーマル・クライシスの抱きしめ亭トゥナイトのレビュー・感想・評価

3.5
先週に観たシビル・ウォーからずいぶんヒーロー映画づいてますが、それもそのはず、この「変態仮面」は、この世で最もスパイダーマンをリスペクトする作品なのです。この2作が同時期に公開されていることは運命なのです。
これはやはり見ないわけにはいかないのです。

今回は、世界からパンティが消える!ということですが、ついでに初期衝動とモラトリアムも消え、かわりに増したのが、予算とストイックな肉体性と変態性。そして安田顕の怪演による謎の哲学性。やっぱりこのシリーズはヤスケンあってのものですな。今回は全く脱いでないのに映画史に残るド変態です。
そんなヤスケン扮する変態仙人との絡みあり、柳楽優弥の熱演もありで、ちゃんとジャンプ王道の「友情・努力・勝利」を踏襲していてニヤリとしてしまいます。
このニヤニヤ、クスクス、で爆笑ではないのが前作から一番大きく変わったところ。もう少し大爆笑したかったな。
ただ、お約束のおっきオチから続編へのフリ。
本家スパイダーマンと同じく三部作ならば、今回のカタルシス不足も納得がいくかなー。

三部作どころか、寅さん級のシリーズになるなら、それはそれでイイ!