実にくっさい展開をみせる物語なわけだが、これがまた何とも楽しい 笑笑。
複雑な気象制御システムのトラブル自体にもっとフォーカスした映画かと思いきや。。意外にも、登場人物たちの"関わり合い"といったような属人的な要素が、本作の魅力を形作っているのだ。
また、主人公である兄弟を喰うほどの存在感を示すのが、二人の女性キャラクター。
特に大統領警護のシークレット・サービスを務める弟くんの彼女が醸す、グラマラスかつヒロイックな佇まいは素晴らしい。
また、疾走感溢れるクライマックスも、宇宙ステーション側と地球側の双方で、並行して"結構な見せ場が展開していき、観客に息をつかせない。単なる宇宙モノSFの枠組みに収まらない、シンプルだが多面的なお楽しみ袋を提げたエンタメ作品に仕上がっている。
