五十

ジオストームの五十のレビュー・感想・評価

ジオストーム(2017年製作の映画)
3.9
DVDスルーでいいやーー、なんて思ってませんか?
否!これこそ映画館で観る映画ですよ!
まぁ、僕自身も観る直前までそう思ってたのでえらいこと言えないですが。笑
おまけにもう上映終了してるとこが多数だと思いますし……。


まず、災害シーンなどDVDで観ては損損!なシーンが盛りだくさん。
結構アホな度合いでドッカンドッカンやってるんですが、ほんとに呆れるレベルまではいかないというか、観客が「どうでもいいやー」ってならないように気を配ってるバランスが好きです。

アホな度合いとはいえ、津波のシーンではやはりどきっとしてしまいますね。
ユニークな災害描写がたくさんありましたが、このシーンだけは真顔になってしまいました。


さらにこの映画、なんといってもキャラクターが魅力的。
そりゃさ、こういうアホな映画に兄弟の話を絡めたら面白くなりますて。
ミスリード担当のキャラがいたり、面白担当のキャラがいたり、それぞれの役割がいいですね。


ぱっと見はよくあるディザスター映画なんですが、実はその災害の裏で暗躍する黒幕を追うサスペンス要素があることも、意外性があって面白かったです。




一つ文句を言うなら、最後の最後であまりにも能天気に終わるのがちょっといくらなんでもやりすぎです。笑
実際に災害を経験した我々からすると、これって「めでたしめでたしチャンチャン」で終われないよなぁ、と思うわけです。

『シン・ゴジラ』のヤシオリ作戦成功時のようなビミョーなリアクションまではやらなくていいですが、もうちょっとだけ何とかならんかったかな。
「みんなで手を取り合って復興していこう!」的なシーンでもあれば良かったですね。
あまりにもキレイに終わっちゃうので……。



まぁ、その能天気さが魅力な映画でもあるのでね。
難しいこと考えずにスカッと楽しみたい方にオススメです。
五十

五十