偽名祐司

ジオストームの偽名祐司のレビュー・感想・評価

ジオストーム(2017年製作の映画)
3.0
ネタとしては面白いお手軽アルマゲドン系映画。

ストーリーはアプリ参照。要は衛星で地球上全ての天候コントロールしたら、それが暴走して地球がヤバイ→タイムリミットは残り僅か→政治家に嫌われてチームから外された元衛星設計者しか救える人はいない。って感じで地球滅亡の危機を救いに少数チームがタイムリミットある中頑張りますっていう。ええ、よくあるやつです。

そんな中、宇宙側の主役に地球の政府側で働く弟が居て、兄弟の絆だったり、弟の恋人のシークレットサービスが居て恋愛(薄め)だったり、そもそもの黒幕を探すサスペンス風味だったり、割と色々詰ってます。この辺もよくあるやつです。あ、主役には小さい娘が居ますのでその辺もええ、ベタな感じです。勿論地球に置いてく奴です。

この系統の映画はどんな地球滅亡する危険を描くか、がポイントにはなるんですけどもこの場合それが面白い。そもそも衛星で天候を完全にコントロールしてるっていう設定を生かし、「マリンスポーツしているビーチに超絶寒波が襲い波から全て凍りついていく」とか「砂漠のドバイに津波が襲う」「雪の世界のモスクワが蒸発していく」とか。宣伝や予告で流れてる映像ですね。でも逆に言うとその部分しか面白い所が無いのですよね。宣伝の所だけ面白いっていうと個人的には某プロデューサーを思い出しますが。

そんな面白い天候異常シーンがあるこの作品。それ以外はどうかというと。とても解り易いです。先にキャラクターがよくある感じと書きましたが、展開もよくあるやつです。観てて解り易い程「悪人顔してる人は実際悪い」「犯人っぽい人は本当に犯人」「主役の予想は全部当たる」個人的に良いキャラだったのは大統領位でしょうか。それなりに追い詰められ、それなりに親しい人を和解し別れ。ギリギリでどうにか滅亡の危機からは救われる。そういやビーチの女性最終的に助かったんでしょうか?

全般的に漂うこのお手軽感。別に悪いわけでは無いのですが。「天気災害絵的に面白いなー」以外何も残りません。頭からっぽにして気楽に見れる作品ではあります。どれだけ予想した展開になるか、と考えながら見たら面白いかもしれませんね。
偽名祐司

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