“極めて志の低い映画”
であることは間違いありません。恐らくアカデミー賞やカンヌには無縁な映画でしょう。
ただこの荒唐無稽さ、ズッコケぶりは私は嫌いになれません。とても景気の良い映画ですこれ。
ダメな映画にも“悪いダメさ”と“良いダメさ”があると思うのですが、これは後者。一見、似た作風にも思える「アルマゲドン」のマイケル・ベイ監督やディザスター映画の巨匠ローランド・エメリッヒ監督の作品より私は本作の方が愛着が沸きましたね。
前半は正直、これほんとにダメなやつかも…なんて思ったりもしましたが、中盤からラストにかけての素晴らしい嵐と雷の中でのカーチェイス、次々と人間が凍りついていく荒唐無稽ぶりが楽しくて楽しくてしょうがなかった(笑)
シークレットサービスの女の人クソかっこよかったなぁ。あとやっぱりエド・ハリスは信頼できる俳優ですな。
兄弟の抱擁で終わる映画は良い映画。
てなわけで真面目な映画ももちろん大事だけどたまにはこういう映画もどうでしょう?私はたまにこういう映画を観ると心が救われます(笑)