ミヤザキタケル

ザ・コンサルタントのミヤザキタケルのレビュー・感想・評価

ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)
3.8
ザ・コンサルタント
1/21公開ですが 一足早くレビュー。

名作「ウォーリアー」のギャビン・オコナー監督最新作。
表向きは平凡な会計士を装っているが、実は一流企業から裏社会の帳簿までをも管理している凄腕の会計士 クリスチャン・ウルフ(ベン・アフレック)。
大手ロボット開発企業の財務調査を新たに請け負ったウルフは 不正な金の流れを暴き出すが、それが引き金となり命を狙われることになる。
ある一人の男の素性を知っていくと共に、どんな状況下にあろうとも諦めなければ 希望を捨てなければ道は拓けることを描いた作品だ。

かつてこんなプロフェッショナルがいただろうか。

ジェームズ・ボンド
ジェイソン・ボーン
イーサン・ハント
フランク・マーティン
ハリー・ハート
ジョン・マクレーン
ブライアン・ミルズ
バーニー・ロス

憧れるプロフェッショナル達は数いれど、こんなにも寄り添うことのできるプロフェッショナルも珍しい。

観る前まで「見た目は子ども!頭脳は大人!」的なノリで、「昼は会計士!夜は凄腕のスナイパー!」的な展開を想像していた。

が、全くの別物であった。

数多のプロフェッショナル達にも引けを取らない強さを持ち合わせていることは確かだが、その成り立ちがあまりにも違い過ぎる。

そんな彼だからこそ惹かれてしまう。
そんな彼の過去だからこそ知りたくなってしまう。

この作品はクリスチャン・ウルフという男を知るための物語であった。

これ以上彼について言及することは、即ちネタバレを意味することになるので一旦やめます。
とは言ったものの、そうなると書くことがなくなってしまうのも事実。

何をどう伝えたら、あなたにこの作品の良さを伝えられるだろう。

人間誰しも未知のモノはコワイ
いざ触れてみたら やってみたら、あっさりと受け入れられたりすることも結構ある。

でも、その一歩を踏み出す勇気が その勇気を振り絞ることこそが何よりも難しい。

端から無理だと どうせ無駄だと やったってできやしないと 負けるのが目に見えていると、自らその勇気にフタをしてしまうことはないだろうか。
自らに呪いの言葉をかけてしまうことはないだろうか。

他人の言葉に流されて 他人の言葉に縋って 他人の選択に頼って、自らの意志は二の次に
そうやって誰かに言われるがまま生きていたらラクかもしれない。

けれど、そんな生き方では本当に欲しいモノは決して手に入れられないと思う。

仮に良い線まではいけたとしても、最後の最後で 後1%のところで負けてしまう。
自らの意志が 不可能を可能に変える炎が灯っていないのだから。

上辺であれこれ言うのはカンタンだ。
ぼく自身、逃げてばかりでまだ何も掴めちゃいない。
そんなぼくだから、ウルフの姿に刺激された。

まだまだやれんぞって
頑張れる余地なんていくらでも残ってるぞって
逃げてんじゃねぇぞって

自分自身を鼓舞することができた。

そのプロフェッショナル振りもモチロンであるが、ウルフの心に 過去に惹かれるモノがたくさんありました。

限られたピースしかないため 終盤の意外性に関しては予め読めていたが、そんなことは最早関係ない
あくまでも彼を、クリスチャン・ウルフを知るための物語なのだから。
もしかしたらそうなのかな?と思っていたことを、しっかりと確認するためのシーンとして成立していた。

続編が作られてもおかしくない面白さです。
ぜひ劇場でご覧ください。

欲を言えば、名作「ウォーリアー」のように ギャビン・オコナーのオリジナル脚本で観てみたい!

青春★★★
恋 ★★
エロ★
サスペンス★★★
ファンタジー★★★
総合評価:B