強烈なキャラクターを持つ主人公がいる映画を久しぶりに見た気がする。
シャーロックホームズみたいな超人的な頭脳を持つ主人公が出てくる映画やドラマって沢山あるんだけど、この会計士もそれだった。高度自閉症を持った少年が父親の熱心な教育によりそうなったというのが面白い。
そういうキャラクターって必ずなんかしらのマイルールみたいな物があるんだけど(古畑任三郎だったらそれが長い襟足と独特な話し方,ピクルスは嫌い等)、今回はそれが目を合わせない事だったり、感情を込めて話せないことだったり、異常な完璧主義だったり。こういうの好きだから好きだった。
その確固たるマイルールを少し逸脱させかけたのが計理士の女性で、彼女との関係は彼の存在に人間らしさを与えるスパイスのようだった。
一方で、彼を追う側の描写が既視感がすごくて新鮮味がなかった。あまりこっちサイドは面白くなかった。