三郎丸

ザ・コンサルタントの三郎丸のレビュー・感想・評価

ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)
3.0
ケツアゴ先輩!ベン・アフレックがお送りする
【自閉症ですが色々頑張るぞ!なアクション映画!】
ですです。

お話は…
ウルフ(ベン・アフレック)は自閉症。
父親の仕事のせいで年に2~3回の引っ越しを繰り返したため友達は無く、遊び相手は弟だけだった。医師はストレスの無い療養施設で育てることを進めたが、軍人の父親は強く逞しく育てる方針で、問答無用!弟と一緒に武道を叩き込む。(ヨ!乱暴者)
そして、大人になったウルフは腕利きの会計士になったが、裏社会の大物を顧客とし、時として身に着けた武闘能力で相手を殺し、自分の身を守る(コレまた乱暴!)
ビジネスと乱暴を両立させつつ、ある会社で不自然な金の動きが発覚し、不正会計の調査を請け負い、たちまち不正を暴いたが、それ以来最初に不正に気付いた女性社員デイナ(アナ・ケンドリック)と共に何者かに命を狙われる…
主人公ケツアゴ先輩は、軽く好意を持っちゃったデイナの命を救うため、自分の命を狙った殺し屋組織に立ち向う!行け、ケツアゴの先輩!

本作は名作レオンをチョイ擦ってますかね…
めっきり行ってませんが、T○UTAYAに
【LEON好きな人にオススメ作品!】
店員がコーナー作れば、間違いなく本作はチョイスされると思います…
オープニングで必殺仕事人のごとく主人公の完璧な殺しで幕を開けるは丸カブり!(汗)
主人公が出会う女性を守ろうとする展開はレオン激似!
だがしかし!本作は、
【主人公が自閉症で、オヤジに特殊な育てられ方をした】
っていうエピソードがまーしつこく描かれてます…
まるで、自閉症を良いことに、親を含めた周囲の人間が適切に接しなかったから、殺し屋になった察せといわんばかりな…勘ぐり過ぎでしょうか?(笑)
表の顔は会計士、しかし!裏の顔は冷酷なプロの殺し屋が、恋をしたデイナに初めて心開いたという話…だったらシンプルで良かったですね。
(ま、それをやったらレオンがちらついてくるんですが)
そもそも論になりますが、自閉症の設定は必要だったのでしょうか? しかも、子供時代の自閉症が強調されるわりには、大人になったウルフはちっとも自閉症っぽくないんです…(ガタイの良いタダの陰キャにしか見えず…)

まあまあ意外性のある結末ではあるのですが、金を稼ぐ目的は明らかになるものの、だからと言って
【殺し屋になる理由】
としてはぶっ飛び過ぎな感じです。

良ポイントは、
冒頭のシーンからの緊迫感や作品の演出は凄くいい。
ケツァゴ先輩の演技力やウルフの正体を暴こうとする捜査官演じるJ・K・シモンズの演技も素晴らしい!
雰囲気美人という不思議な魅力を持つデイナ役アナ・ケンドリックも良かったので、人気作品である理由は良く分かりました!

設定でこじらせてなければ、スコアはもっと素晴らしくしていた非常に惜しい!作品。
三郎丸

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