タカナリ

レゴバットマン ザ・ムービーのタカナリのレビュー・感想・評価

3.8
「バットマン」を基にした「LEGO ムービー」のスピンオフ作品。
レゴのゴッサムシティを舞台に、一匹狼のバットマンが仲間を作り、ジョーカーの悪事を阻止すべく、様々なヴィランに挑みます。

「バットマン」は実写シリーズが何本も作られていますが、今回のバットマンは中でも孤独です。屋敷にこもり、他人と関わろうとしません。唯一の話し相手は執事のアルフレッドのみ。
ここまで孤独なバットマンは珍しいですね。一人なんですが、全体的にコミカルですし、ギャグ多めなので、暗い気持ちにはなりませんでした。

今回のメインヴィランはジョーカーなんですが、かなりバットマンに依存しています。大嫌いなバットマンに、自分こそバットマンの宿敵と認めさせるのが生き甲斐になってます。
宿敵じゃないと言われた時のジョーカーは普通に悲しそうでしたね。
バットマンは珍しい感じになってましたが、ジョーカーはそういう感じは無かったですね。レゴに限らず、ジョーカーなら本当に思ってそう。

レゴならではのアクションも面白かったですね。ラストの展開とかは実写じゃ無理。よっぽどのギャグじゃない限りアニメでも無理。
あと、ジョーカー率いる極悪軍団も面白かったです。ワーナー作品のヴィラン勢揃いです。
グレムリンにキングコング、「ハリー・ポッター」のヴォルデモートに「ロード・オブ・ザ・リング」のサウロン。「マトリックス」のエージェント・スミスまで登場します。
これがすごい楽しかった。お祭りでした。

バットマンがロビンと関わる事によって心を開き、仲間を増やしていくのは、見ていて心が温かくなりました。
最終的に集まった仲間達との戦いが見たい。アルフレッドが戦ってるの見たい。