みむさん

ラブリー・アンド・アメイジングのみむさんのレビュー・感想・評価

3.0
自分を好きになれない自信のない4人の女性たちの物語。
キャサリン・キーナー、エミリー・モーティマーが姉妹役。
エミリー・モーティマーが冒頭からセクシー衣装だし、劇中でヌード披露。イメージとあまりに違ってびっくり(この「イメージと違う」が彼女が演じるキャラクターへの視線とまさにダブる)。

母ジェーンは体型を気にして、娘ミシェルは退屈な結婚生活からの逃避でアートで自立しようとするがうまくいかず、もう一人の娘で女優のエリザベスはその見た目ゆえにやりたい役がもらえなくて自分の魅力に疑問を持ち、ジェーンが養子に受け入れたアフリカ系のアニーは肌・髪質・体型が姉たちと違うことに不満を持ち…という状態。

端から見ると気にしなくてもいいことで、みんな考え方次第でなんとかなる状態なんだけど「こうあるべきだ」「わたしはダメなんだ」と思い込む人がどうやってポジティブになっていくかを描いているような。反面教師的な部分もあるかもしれない。

それと、こういうことを本人は意外と気にしているんだと客観的に見せられてる気もするし、典型的な男女の思考ギャップも垣間見える。

そんな感じでダラダラいくのかと思いきや恋愛模様も入ってくる。

ジェイク・ギレンホールがミシェルが働きに行く写真屋の息子役で出てきて飄々としてかわいいが、彼も恋愛事情に絡んでくる。

みんな悩みや不満を持ちながら生きていて、どこかで間違いを犯し、思うようにいかないこともあり。それでも軌道修正して生きていく、自分を見つめ直して自分を可愛がろうよ、そんな映画に見えた。