実際にこんな行動をしていたひとがいたということを今まで知りませんでした。
息子を失った自分たちのような人を増やしたくないという気持ちが誰が見てくれるとも分からない手紙という形になったのだろうなぁと思うと切ない気持ちと夫婦の勇気に涙が出ました。
静かに息子の顔を彫りあげるオットーの姿がとても印象的だし、賢く立ち回る妻の姿もよかった。
最後までお互いのことを思いやる二人の姿はとても切なかった。
ダニエル・ブリュールも非常に印象深いキャラクターでした。
2人を追いながら、誰よりも2人の気持ちを受け止めた人物だったなぁと思います。
本筋とはあまり関係はないのですが、夫婦の近所に住むユダヤ人の女性をとりまく人々の行動がとても心に残りました。
彼女を守ろうとする人、物を奪おうとする人、優しくしてもらっていたのに彼女を取り締まろうとする人…いざそのような状況になったとき自分は誰になるのだろうと考えさせられました。
いい映画だったけど、全編英語なのは少々気になってしまいました。
しょうがないけどね