円柱野郎

トゥームレイダーファースト・ミッションの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

TVゲームシリーズ「トゥームレイダー」を基にしたアクションアドベンチャー映画。
行方不明となった資産家で冒険家の父の足跡をたどる主人公・ララ。ある島へ向かったという手がかりを掴んで船に乗るが…。

15年ほど前のアンジェリーナ・ジョリー版とは趣の異なる、超人的ではない地に足ついた感じの女性ヒーロー像という感じか。
基となったゲーム自体もシリーズの中でリブート的な立ち位置の2013年版のものなので、それはそれで本作が過去作と切り離されたものとして全く問題はないわけだけど、映画として観た時は正直凡庸な感じで終わってしまった。
ゲームと違って自分で操作する緊張感がない以上、どこかで観たり聞いたりした様な設定で話が進むだけだといまいち盛り上がらない。
ピンチが連続はするものの、取って付けた様な印象がぬぐえないのは微妙。

総じて、ドラマのスタンスを真面目に振りすぎたんじゃないか。
遺跡を舞台にした冒険モノとして観ると、どうしても比較しがちな「インディ・ジョーンズ」や「ナショナル・トレジャー」「ハムナプトラ」と比べてユーモア成分が足りない気がする。
そもそも荒唐無稽な設定なもんで、話を真面目にやればやるほど個人的にはウソっぽく感じてしまうというか。
そういうところをジョークで補って欲しかったな。

ニック・フロストがカメオ出演している場面では、多少主人公との掛け合いにニヤリとするけど…それだけじゃね。
円柱野郎

円柱野郎