がく

復讐のセクレタリーのがくのレビュー・感想・評価

復讐のセクレタリー(2015年製作の映画)
2.0
主演のナタリー・バイが初老の女性にしては美しく観入ってしまう。
「キャッチミー イフユーキャン」「わたしはロランス」など有名どころにも出ていたみたいで見返したくなる。

ストーリーは邦題のまま、息子を交通事故で失った母親が時を経て事故を起こした男に気付かれることなく秘書としての職を得て近付き復讐として私刑を果たそうとする。

良い点は、ホラーやサスペンスとしてではなく、ヒューマンドラマとして復讐を決心するに至る葛藤や男の家族との交流が丁寧に美しく描かれていること。
事故を起こす男にはハリウッドなら人格も破綻した野蛮な男に仕立てるかもしれないところを、しっかり刑期を勤め上げ寡黙で地味な実在しそうな男にしている点がヨーロッパ風。

決して悪い作品ではない。
切ない。
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