ねこだとらきち

サイドウェイのねこだとらきちのレビュー・感想・評価

サイドウェイ(2004年製作の映画)
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困ったことに隅から隅まで計算し尽くされた超超超絶大傑作。。。。。
また複雑な気分になる。
これも以前ならベスト級のロードムービーにしてたかも(ロードムービーにしては移動してないけど)
ダウンサイズとかなり似てて
真面目で誠実故にずるずる過去を引きずって人生に意味とか見出そうとする神経質ナード(多分アレクサンダーペイン投影)はどんどん失いどんどん不幸になっていき、
(ある意味究極のペシミズムの果てとしての)快楽主義者としてその場その場で適当に楽しんでく友達は最終的にちゃっかり、いい感じのところに落ち着いてバッチり幸せっていう超意地悪な人物配置。
カメラワーク、オフビートギャグ、ここぞと言う時にトリッキーな演出を使うときの品の良さ、何気ない会話の煮詰め具合どれをとっても超一級品。だからまたいろいろ悲しくなる。