アカデミー賞関係でタイトルは耳にしてたけど内容はほぼ知らずにバレエの映画として観たらサイコスリラーだった。
バレエ「白鳥の湖」の役に囚われてしまったプリマの話。
スリルやサスペンスを求めての鑑賞なら良くできてる。現実と夢や妄想の境界線が揺らめく。
演目と演者の立ち位置のリンクは、おそらくこの役を演る時にはついて回りそうなので新鮮さはないかも。終盤のCG は、バレエ映画を期待してみた向きには⁉️な描写。
古い日本の舞台作品だが「夕鶴」での山本安英さんの映像を観たことがあり、その過剰さの皆無な表現に感銘を受けたので個人的にはあの視覚効果は不要。(そもそも演劇と映画内のバレエを並べるのもなんだが)
芸を突き詰めるには自分のメンタルを飼い慣らさなければならぬのだということは解った。