Ruminda

ブラック・スワンのRumindaのレビュー・感想・評価

ブラック・スワン(2010年製作の映画)
3.7
今敏監督の「パーフェクトブルー」を参考(?)にしているとのことなので、パーフェクトブルーの次に見てみた。
確かに似ているような描写があったけど、やはりアニメと実写は違うし、恐怖の種類がまるで違ったのでこちらはこちらの作品で楽しめました。

暗い映画ですが、嫌いじゃないです。
一人の中に閉じ込められている性的衝動や怒りや妬みなど
日常では「負の感情」とされているものを押さえつけて生きていた主人公がブラック・スワンを演じようとすることで
その黒い感情が徐々に顔を出す。
その様子がとてもうまく描かれていました。
黒と白は対比されたものではなく、混ざり合っている状態が正である。と私はこの頃思います。

主人公はきっと、ずっと白鳥のフリをして生きていたのでしょう。その影響は特に母親からだと感じました。
彼女は物語の続きでどうなるか、分からないけれど「黒」を乗り越えた先の「自分」に会えることを願います。
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