Kenta

ブラック・スワンのKentaのレビュー・感想・評価

ブラック・スワン(2010年製作の映画)
4.6
ずっと観たいと思ってたのに後回しにしていた作品の一つ。本日鑑賞しました。
なぜ早く手をつけなかったのか、後悔させられるほどの怪作。最初から最後まで惹きこまれてしまった。終いには、鑑賞後しばらく動けないくらい衝撃を受けてしまった。個人的に大好きな作品の一つになった。

主人公ニナは幼少期から熱心にバレエに励む女の子だった。ある日、自身の所属するバレエカンパニーで『白鳥の湖』の上演が決定し主役争いが起きる。そんな中、演出家のトマに気に入られニナは主役に抜擢されるのだった。
しかし、努力で主役を掴み取り喜びに浸っていたのも束の間。純粋かつ完璧主義な彼女にとっては周りからのプレッシャーや、主役という立場の不安に押しつぶされそうになっていた。
そして、白鳥役は上手くいくものの、官能的で情熱的な黒鳥役に苦戦し、トマにもなかなか認められなかった。
次第にニナの精神は崩壊し始め、彼女の全てが壊れ始めるのだった。

ダーレン・アロノフスキー監督の作品は初見でした。とても怖い。サスペンス?スリラー?いや、十分ホラー映画だ。
純粋無垢な女の子が、だんだんと壊れていく様が観ていてとても伝わる。鑑賞しているこちらまで苦しくなりそうだった。
そして、『白鳥の湖』がまたピッタリな作品。んで、みんな役が上手。特に主役のナタリー・ポートマンはとにかくすごい。フィナーレなんて圧巻だった。マチルダのとんでもない成長ですね(笑)
同監督の作品である『マザー!』もとても気になっているので、これは楽しみにしておこうと思う。
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