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ブラック・スワンのAPのレビュー・感想・評価

ブラック・スワン(2010年製作の映画)
3.5
こんな心キューッとなってる時に『白鳥の湖』を聴いたのは初めてやわ。いや、それどころじゃなくて耳に入ってこねぇ。

憧れ→栄光→破滅の流れ、白と黒のような色の対比など『ネオンデーモン』と比べたくなる一作(残念ながらそっちの方が好きですが)。

さらに共通しているのが「女の世界」という事。エゴの表現・地位の確保が生々しい。

そこに本作は「大人への成長」を絡めた感じ。母親の過保護から脱却しようとする様は見所かも。

トマ(ヴァンサン・カッセル)の言う事も分からん事ない、たしかにニナ(ナタリー・ポートマン)の踊りが「黒鳥の演技」に見えた。
ただ、ラストは完全に黒鳥になりきってて、こりゃ主演女優も納得よ。すごい。

エンドロール入った瞬間「ダーレン・アロノフスキー」の文字を見て、ホントこの人は妄想・幻覚が好きだなぁと思う。
不安を煽る音楽も良いです。

相当なプレッシャーを感じるとあんな感じになっちゃうんでしょうか。恐ろしいもんです。
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