akihiko810

ブラック・スワンのakihiko810のレビュー・感想・評価

ブラック・スワン(2010年製作の映画)
4.6
2010年の映画、再視聴。
「レスラー」などのダーレンアルノフスキー監督による白鳥の湖のバレエを題材にしたサイコスリラー映画。キャストはナタリーポートマン、ヴァンセル・カッセル、ミラ・キュニスなど

バレエ「白鳥の湖」のプリマ、べスが引退する。主人公のニナは演出家のトマにより、次のプリマとして主役に抜擢される。彼女は同じくプリマになることを夢見た母親から過度な期待をされていた。実際に才能こそあるものの臆病な性格の彼女は、おしとやかな白鳥はこなせるものの、感情を顕わにした黒鳥を演じることができない。そのうち、彼女は過度なプレッシャーから自分のあらぬ幻覚を見るようになる…

画のカットが今敏っぽい、と思ったが、監督は今敏ファンなのだという。納得。
爪が割れ、ささくれがめくれるなどバレエダンサーとしての痛みがかなり描かれていて、視聴しているこちらも痛かった。
それから、実際に演出家がこんなセクハラまがいな演出を実際やってるのだろうかこの業界は?とも思った。
終盤の白鳥の湖のバレエシーンで、CGを使って毛穴から黒鳥の羽が生えるシーンは、ざわっとした。クライマックスの壮大なクラシック音楽が、バレエシーンを名演にした。演出のうまさをみせつけられた。
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