最近なにかとこの第一と第二次の大戦の間の時期を題材にしたヨーロッパ映画を目にします。特に我が国ではいろいろキナ臭くなっていることへの警鐘なのかと思えて仕方ありません。
オゾン監督の作品でよくある、告知の煽りだけは結構センセーショナルな感じですが、実際はとても落ち着いて繊細な映画でした。
とくにモノクロ画面のほうが俄然映像が美しく、ストーリーと登場人物に合っていて、カラーになると印象がぼやける感さえあり。
今や1900年初頭の設定の映画を説得力をもって、しかも監督のオリジナリティも感じさせるって稀有なことなのかもしれないとこの映画を観ながら思いました。