きょる

婚約者の友人のきょるのレビュー・感想・評価

婚約者の友人(2016年製作の映画)
4.0
まだ上映していたので慌てて鑑賞してきました
ド田舎なのでレンタルだな…と諦めていましたが、映画館で観れるならば行かなくてはね!初オゾン映画館でありますワクワク!

しかし……上映中どこからともなくスースーと寝息が聞こえてくる
気持ちよさそうに誰かが寝ていらっしゃる…
分からなくもないけど、退屈に感じてしまったのね…残念
こういう映画が好きな人なら絶対!面白いけど、苦手ならとことん!物足りないだろうな~

お話はあらすじ通り
原題は“フランツ”
戦死したフランツを巡るお話
ほぼモノクロなのですが、時折カラーに色付く
その色使いが絶妙だった…
許しと乞い、希望と絶望、嘘と真実、そしてそのエゴが丁寧に描かれていました
もーとにかく罪な男が居るんですけどね、すごいやきもきさせられました
主人公の細かい感情の描写が観ているこちらにも細々と伝わってきてもう…あるシーンではホロリと泣けて、あるシーンではああもう!とじれったくなったりと、めちゃくちゃ感情移入しちゃいました

忘れられないセリフがいくつかあるのですが、それ全部お父さんのセリフです
「息子を戦場に送ったのは親だ
その息子を殺しワインで祝杯するフランス
向こうの息子を殺しビールで祝杯するドイツ
息子たちの死で酒を飲んでいるのだ」
ってもう思い出しただけで胸が痛むわ。。

ボーッとしながら帰路についたため気付いたら家に着いてました
久しぶりに気持ちよく余韻に浸れる映画が観れました

よく分からんのやけど、なぜこの映画をミステリー風に強調されているのだろうか
それを期待してガッカリした人は多いのではないか…もしそうなら腑に落ちないキャッチコピーである
きょる

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