Arsenyevich

オール・アイズ・オン・ミーのArsenyevichのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

何が真実だったのか。
東西抗争も、2人の死も、
20年以上経った今なお、全てが謎。

何か一つの歯車が違っていれば、
世界が変わっていたのかも知れない。
2pacの死も、ビギーの死も…
そう思わせてくれる映画。

演劇が好きで、シェイクスピアを朗読する
夢見がちな青年が、溢れ出る才能を搾取されギャングスターに祭り上げらる。正義感はいつの間にかThug Lifeに変遷され、栄光と紙一重の崩壊までの末路。
ストーリーは伝記的でありながら、決して2pac個人の主観で描かれるのではなく、ビギーやスヌープの思惑も、所々窺いしれる作りがよかった。

彼らは単にrapがしたいだけで、
本当は敵も味方も作られた幻想だったんじゃないのかなって。
未だ見つからない犯人、そりゃもう考えられるのは我らを守っている筈の…

面会を終え、刑務所から出てくる母親のシーンに「Dear Mama」は胸を打つ。
2pacの歌って、いつも何処か物悲しい響きがあるんだよな。
Arsenyevich

Arsenyevich