具体的な死体処理の手付きを見せてくれるとこなんかは「青春の殺人者」を大いに想起したけど、こっちは思いっきりカラッとしたブラック・コメディ。
冒頭から、猪瀬直樹ばりにしれっとボディタッチの度が過ぎていく様子は、いやーな感じがして良い。
でんでんの発するセリフの数々がいちいち超露悪的で面白い。表の顔と裏の顔を切り替えるというよりは、いたってシームレスに行き来。実在感がありつつも、キャラクター然とした取っ付き易い愛嬌もあって、絶妙。
ざっくりした話は「わらの犬」と通ずるものの、残るフィーリングはぜんぜん違う。安易なカタルシスやわかりやすさに収まろうとしない終盤に好感を持った。