J四郎

冷たい熱帯魚のJ四郎のレビュー・感想・評価

冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)
4.6
でんでんの醸し出す恐怖!この映画はこれに尽きる。
こんな異様な恐ろしさは今までフィクションの世界では観た事がないくらいリアル。
この映画を観たせいで、彼が他の映画・ドラマに出てくると変な緊張感が走る。透明にしちゃダメ!と。
あの後なので、あまちゃんですら透明にされんのかい?と戦慄が走ったぜ(笑)

実際の危険な人も、普段はああいう風に温和で人が好さそうだが・・・ってのが多い。
最初は大丈夫そうやん?と思っているとズブズブと底なし沼に引っ張りこまれ取り返しのつかない立場に立たされるあの恐怖!実体験あるだけに震えます。
この映画自体、愛犬家連続殺人事件を元ネタにしている。
個人的にその世界をある程度知っていて、その闇を体感している。なのでこの映画から伝わる恐怖は実にリアルそのもの。
本当に〇〇〇な人たちが暗躍してますぜ・・。
劇中でも一見、普通のオッサンが言葉巧みに人心を惑わし、凶行に及ぶのでグロ表現以上にそこがコワイ。
魑魅魍魎が日常生活のどこに潜んでいるか分からない現代日本、お互い気を付けましょうね~。

作品自体は、園作品らしい陰惨だけどやりすぎてんので笑える。意図的にブラックユーモアになっていると思う。あと、グロ耐性ない方は絶対観ないほうがいいです。たぶん観たことを後悔しますぜ?
J四郎

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