木曳野皐

冷たい熱帯魚の木曳野皐のレビュー・感想・評価

冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)
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わざとらしい谷間と下心丸出しの慰め、第三者から事件を見ていると歯車の狂い始めはいとも容易く分かるのに当事者達は全く気付かずに堕ちていく面白さ、凄い。
【実際に起こった事件】を題材に描かれているが【人生は小説より奇なり】とはまさに、と言った感じだろうか。
こんな事件が実際に日本で起きているのだから随分前から日本は壊れて狂っている。
「遺体を透明にする」。なるほど、そーゆー考え方素敵だよ、狂っていて素敵だ。
ずっと“冷たい熱帯魚”の意味を考えていた。赤い血や体温が熱帯っぽいよね、だけどそれを透明にする瞳は冷徹そのもの。
引き金を引くキッカケさえあれば人は簡単に殺人鬼になれる。面白いよね。
血だらけのセックスをジッと見ていたら涎が出た、愛子は旦那を愛していたわけじゃなくて自分を蹂躙してくれる人を愛していただけだった。悲しい性癖。私はこれを【ドMの最終形態】と呼ぶ事にする。
殺されかけてもなお「愛してるのよ」と縋り付いてしまう愛子ちゃん。
最高だったよ愛子!君みたいな子大好き!私にも犯させて下さい!
木曳野皐

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