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冷たい熱帯魚のMGのレビュー・感想・評価

冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)
3.0
アンビリーバボーとかで驚きの事件とかやってるけど、あれは、恐怖とか酷いねとかあるけど、同時に本当にこんなことがあったの?!というワクワクが絶対あると思う。だから番組終わってないんだと思う。 
そういうの大好きな人たちが、ワクワクの部分の妄想を膨らましたエンターテイメント作品だと思う。

殺人事件の話なんだけど、根本にあるのは社本の家族の話。多分監督自身絶対家族関係で何かあって、もの凄い怨念レベルの思いがあるんだと思う笑。それがどの映画でもどうしても出ちゃう・出さずにいられないっていう感じがいいよね。執拗に家族食事シーンが出てきたりとか、あのシーンへの執着すごいよね。ただならぬ何かがこもってるよね。そういう強い個人的な思いが詰まったシーンていいよね。ただ、うっすら村田の家族の話も触れてたけど、社本の方だけでよかったと思う。

村田、本当にいそうなリアル感が凄かった。何であんな演技できるんだろう…!ぽろっと「捕まるわけにはいかないんだよ」って絶妙なタイミングでいうあの恐ろしさ!あそこ印象的だった。村田のやってることは絶対悪なんだけど、カリスマ性とか魅力を感じちゃう所が面白いよね。

でんでんさんもちろん凄いけど、あの、人間の弱さとか醜さとかカッコ悪さとかがむき出しになっていく吹越満がかっこ良くて最高だった。ラストの「生きるってのはな、痛いんだよ。」が素晴らしかった。

ラスト、最低の最低だけど前向きな叫びで終わるのがいいね。

面白いけど、ちょっと辛くなるので3。
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