松竹ヌーヴェルバーグの記念碑と言われる作品。
大島渚監督作を観るのはこれが2作目。
川津祐介は色悪がよく似合う。
それにしても、材木置き場とか土埃の立つ地面とかでセックスしちゃう性のエネルギーすごい。
今観るとそうでもないけど、当時としてはかなり先鋭的だったんだろうなあ。
ラスト近くの、川津祐介と桑野みゆきの2人があてどもなく街を彷徨するシーンで交わされる会話が印象に残る。
「どうする?」「どうしよう?」
「何する?」「何しよう?」
やりたいことがわからなくて無軌道な行動を取ってしまう若者の心理は今も昔も変わらないのかもしれない。
ぶった切られるようなラストにしばし呆然。
2017.1.13 DVD