カタパルトスープレックス

悦子のエロいい話 あるいは愛でいっぱいの海のカタパルトスープレックスのレビュー・感想・評価

3.3
今のところ『アルプススタンドのはしの方』(2020年)と『ホームレスが中学生』(2008年)と本作しか観ていませんが、(今のところ)城定秀夫監督は「こじらせ監督」の印象です。若い男の妄想をそのまま映像化!これを流しているNetflixもすごい!まあ、地上波では絶対無理だけど!

簡単にいえばヤリマンの女の子を愛してしまった男の話です。ね、若い男の妄想そのものでしょ?😹😹😹

普通の成人男性なら、青い妄想は徐々になくなっていくものです。その妄想を持ち続けているのが「こじらせ男子」です。だから、城定秀夫監督は「こじらせ監督」なんです!

テーマは真の愛ですかね。セックスだって真の愛ですよと。

それだけじゃなくて、こじらせ要素はたくさんあります。

■こじらせ文学
『ホームレスが中学生』では宮澤賢治の『風の又三郎』でしたが、本作では福沢諭吉の『心訓七条』が登場します!この文学センスがこじらせ!そのうち、絶対に太宰治とか出てくるだろう!!!

■こじらせ音楽
音楽も『ホームレスが中学生』では『オクラホマミキサー』でしたが、本作では『河は呼んでいる』がテーマソングとなっていました。この選曲センスもこじらせだろう!

■こじらせファンタジー
そして、なんとなくファンタジーで終わらせる蛇足感が(今のところ)城定秀夫監督の持ち味だと感じました。いらねーだろ!そのファンタジー!😹😹😹