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レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語のRyuのレビュー・感想・評価

3.5
レモニー・スニケットことダニエル・ハンドラーの小説シリーズ「世に不幸なできごと」を原作とした、ダークファンタジー。
両親を家事で亡くした身寄りのない3人の姉弟はオラフ伯爵に引き取られるが、彼は遺産を狙うとんでもない極悪人だった・・・。

発明が得意なヴァイオレット、読書家で読んだ内容は全部暗記しているクラウス、そして噛み付き赤ちゃんのサニー。この3人の姉弟が散々な目にあい、しかもオラフ伯爵はえげつない奴で、可哀想で胸糞な展開が続きますが、ダークなんだけど可愛らしさもある世界観やジム・キャリーのキャラクターによって、そこまで心に負の感情が募ることはなかったです。展開と世界観があってないので、若干中途半端なとこはありますが、観やすい感じにはなっていたと思います。極悪人なんだけど、ちょっとマヌケなオラフ伯爵がなんだか憎めない、やっぱりジム・キャリーはすごいな と思いました。それから赤ちゃんのサニーがめっちゃカワイイ!赤ちゃん言葉なんだけど、言ってることはけっこう攻撃的っていうギャップがイイですね(笑)。ジョセフィーンおばさん役のメリル・ストリープ、語り手 レモニー・スニケット役のジュード・ロウ、カメオ出演のダスティン・ホフマンなどなど、脇役もけっこう豪華です。ティム・バートン×ジョニー・デップでやる可能性もあったらしく、ダークファンタジーな作風もバートンっぽさがあるかな。
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