ゆめの

鉄コン筋クリートのゆめののレビュー・感想・評価

鉄コン筋クリート(2006年製作の映画)
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昔ながらの義理と人情、ヤクザが支配する街“宝町”を拠点に、何ものにも支配されずに自由に飛び回る“ネコ”と呼ばれるふたりの少年クロとシロ。宝町を知り尽くし「オレノマチ」というクロは街の再開発とヤクザの暴力の波に飲み込まれていく…

【原作未読】

だいぶ前に人に勧められたものの
どうも絵のタッチが独特で敬遠してしまい手が出せずにいた作品。
観てみると数分で独特な世界観に慣れて
違和感なく観れたし
混沌とした街の描写も色彩も、表情もどれも好みだった。
松本大洋作品、もう少し見てみようと思った!
なんでもないシーンなんだけど、赤スーツの男が建物にはいりエレベーター乗って、上に上がっていくワンシーン。POV視点でヌルヌルしていて、2006年ぽくない。すごい。

退廃的で暴力的、アンダーグラウンドを詰め込んだ"超"個性的な世界観で
ハマる人はどっぷりなんだろうなぁ💭

ヤクザ側にもちゃんとストーリーがあって◎

自分的にストーリーとか作品の流れとかが
ごちゃごちゃしていて完全には掴めきれなかったかも…
ただセリフの言い回しとかがかっこいい。
なんと言っても
「クロの持ってないネジ、シロが全部持ってた。」のセリフ。何度も繰り返されるが故に印象的!!

冷静で兄のようなクロと、不安定だけど心豊かなシロ。生きていることに絶望しているクロはシロを守ることで生きる意味を見い出しいているしシロはクロに守られながら楽しく生きている。2人の補完関係が魅力的!😭

あの遊園地みたいな、子供の城、楽しそうだけどデストピア感に溢れてて怖い…目が…

動けなくてぼーっとしてるかと思いきや
「あ、リンゴ」といって埋めたりんごを見に走り出すシロは掴みどころがないなあ、、、

シロとクロは蒼井優と二宮和也!
タレント声優で違和感なくて2人の声、すごい良かった!

2023年37本目
ゆめの

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