アメリカの片田舎にあるとされる街・ディルフォードではヴァンパイアと人間、ゾンビが平和に暮らしていた。
そんな街にUFOに乗ったエイリアンが襲来し…。
ホラーだけど青春ものブラックコメディー。
こーゆーアメリカの青春物好きだなー。
ヴァンパイア&ゾンビと人間が共存する世界ってのも好きかな。
設定上はかなり無理がある感はありますが、3者がひしめき合う町を舞台にした、独特なファンタジーが紡がれていきます。
具体的になぜそうなったかという説明を省いており、人間だけかと思いきや吸血鬼にゾンビが普通に出てくる。
しかも学園という設定。
ゾンビや吸血鬼が登校するという奇妙な風景が現れる。
基本となる内容は、アメリカの学生ものなので恋愛模様などもあり、やはりそこが一番面白かったですね。
かつて失ってしまった3人の絆が、立場が違った今だからこそ再び蘇ってくる様子も、なんだかホッコリします。
今さらだけど噛まれたらヴァンパイア、若しくはゾンビになるってのは共通だし。
そしてまさかの宇宙人襲来。
そんなハチャメチャな世界観を低予算で描ききる、まさにB級映画の王道みたいな一本です。
こんだけいろんな要素を詰め込んだら普通破綻するような内容が見事に噛み合ってる。
しかも、この作品日本語吹き替えが秀逸です。
ゾンビ役のネッド、ドラゴンボールなどでおなじみの野沢雅子さんが担当しています。
宇宙人はフリーザ様だし。
とにもかくにも、コメディ要素も沢山あるけど、友情であったり、恋や親との関係であったりといった普通の悩みに関するストーリーもうまく入っていてよかった。
終わり方の「なんか良い映画みた」感が素晴らしい。