ムー

バリー・リンドンのムーのレビュー・感想・評価

バリー・リンドン(1975年製作の映画)
4.8
こだわり抜いた究極の美

カメラを改造してまで撮られた映像は、ほんまに中世の絵画が目の前で動いてるみたいで感動した
シーンが変わるごとに画集をめくっていくような、その度に息を飲む荘厳な映像
音楽もいちいち流麗で

優雅に浮かぶ白鳥が水面下では激しく足をばたつかせるように、耽美な映像の裏では激動のストーリーが繰り広げられて、三時間という長時間ながらずーっと釘付け

人生ほんの少しのきっかけで予想だにしない未来が訪れるもの
しかし、自ら踏み出さないとどんな未来も訪れない
そしてその運命をどうするかはすべて自分次第
なんてメッセージを感じ取った気になってたら、監督の言いたいことは最後の一言に全部詰まってました
みごとに術中にはまりました笑

個人的にクイン大尉のキャラがすごい好みです
なにかとイラッとするのに憎めへん笑
かつて親が鑑賞してるのを横目で見た断片的な記憶しかなかったけど、その記憶を頼りにBD購入してよかった
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