小説を読んでいないのであまり軽々しく言えない気もするけど…。
憂国、祖国を憂いた時代から今なら国は地球になっているのかもしれない。
冷戦、核戦争や放射能汚染といったものを憂いて、敢えて外部からの視点、宇宙人の視点を用いてこの国の危機、危険性に警鐘をならしているように感じられたけれど、今の社会にメジャーを当て直せばなるほどの地球環境破壊やその他関係するモノゴトにフォーカスするのも無理がない気がした。
世の中のことを真剣に心配して憂う気持ちは異常者として排除されてしまうのか?
あの自害の真実なんて何も知らないけど、なんの反芻もなく、ただの奇妙な事件として抹殺してしまうことが温暖化や絶え間ない紛争に結びついているのか。
どんな時代でも平民が自分の意思で何かを為すことはないと分かっているけど、攻撃的で激しい物語だった。
このポップなテイストは敢えてのもの?
壮麗だけど攻撃的な幾つか読んだ作品とは違う印象を受ける。やっぱ読まないとダメだろうな。
タイトルが美しい星なのはこの国や地球への希望を捨ててないからかな…