NAOKI

美しい星のNAOKIのレビュー・感想・評価

美しい星(2017年製作の映画)
3.8
拝啓、吉田大八監督

あなたは地球人にしては恐らくこのお話を一番上手く映画に出来る方じゃないかなって思ってたんですよ…

「桐島、部活やめるってよ」では、とても面白い青春映画だと思わせておいて…観る人によって…映画部?野球部?吹奏楽部?帰宅部?…と感情移入先が変わる凄い映画でした。

「紙の月」は銀行員による横領というクライムサスペンスだと思わせておいて…映画「宮沢りえ」だったのには危うくおいてけぼり食らいそうになりました。
そうですよね…同じことをするわけがない💦

だからこの「美しい星」をあなたに任せたことは間違いではなかった。
とにかく内容はどうあれ、家族の一人一人が覚醒していく過程がとにかく面白く、謎めいていて目が離せなかった💦

ただ…吉田監督…あなたは少し上手くやり過ぎた感があります。
出演者たちも、あれはいったいどこまで理解しているのか?無意識なのか?実に上手く演じていて…ひょっとして本物?と思わせるくらいでしたよ。

観てる人は「ははは😁おかしな話…変なの」と思っているうちはいいのですが…ここまで上手く作られてしまうと自分が惑星連合に関係していると覚醒してしまう人が出てしまうのではないですか?
心配になりましたよ。

それはちょっと危険なことですよ…吉田監督。

それにしても、ちょっと泥臭い火星人…有能だがちょっと冷たい水星人…美しく崇高な金星人…本当に上手く描けていて感心しました。
もちろん、バカな地球人たちも…あ!失礼💦

木星人は外してもらって本当に良かった。

私たち木星人は呑気で不器用なので、この映画のテイストに合わないと思ってたんですよ。

吉田監督…正解だったでしょ?😁💦
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