じゃん

美しい星のじゃんのレビュー・感想・評価

美しい星(2017年製作の映画)
4.0
かなり加筆しました。

吉田大八はハズレがない印象で、邦画でもかなり好きな監督だ。

この映画はまず劇伴がメリハリ効いてて素晴らしかった!

最近観た中では一番だと思う。
音楽がかなりトンデモな内容の映画を引っ張っている。

調べたら 渡邊琢磨 という人。
バークリー中退でリトルクリーチャーとかデビツドシルビアンとも交流があると。
要注目です。

邦画にしては編集もかなりうまく、ダラダラしないでサクサク進む。

ただあまり語られていない疑問も多少残る。

いきなり何故太陽系連合なのか?
家族の会話で少しでも、じゃあ俺たちは太陽系連合だなとかあれば自然だが、何も説明無いのでびっくりする。

あと佐々木蔵之介はどうなってしまったのか?何がしたかったのか?謎の方が面白いかもだが。

金星人の彼は、金星人だったのか?ただの地球人の女たらしだったのか?
◯◯懐妊は本当なのか?
眠らされての◯で?

家族の映画なのに、語られるのは地球という壮大さ。
この二重構造がまた面白い。皮肉。

リリーさんはすっかり名優。
笑える。

佐々木蔵之介は非人間的な冷たい感じさせるとほんと似合う。
良かった!

橋本愛は器用な役者ではないので、役により当たり外れがあるが、これはかなり当たりだった。

亀梨和也はちょっと残念…

最後は乖離、解離ということなのかな?

色々、謎は残るけどかなり楽しめる面白い映画だった!