serina

さよなら、ぼくのモンスターのserinaのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

凄くいい抽象映画だった。どことなく言葉を話さない何かと理想の通じ合いを確立させてみたり、頭の中で膨らませ過ぎた欲求とか憎しみが爆発して、言動に移してしまう瞬間とか

「満月の夜。墓場には大勢の吸血鬼たちが這い回っている。お前が持っているのは小さな木の枝だけ。めちゃめちゃ危険だぞ。それに、めちゃくちゃ怖いんだ。でも父さんたちを起こすほどは怖くない。お前はセクシーな女たちに囲まれるんだ。」こんな天外なストーリーを話しながら合間合間で風船に一息づつ吹き込んでゆく。最後に膨らんだ風船を息子のひたいに当てて、閉じ込めた空気を放出させ夢の魂を与える父。あったかい親子だな〜なんて思ったのに

子どもが見える親の姿と本性って悲しいほどに異なったりすることあるよね

でも何より、自分が好きなことが分かってるオスカーはキラキラしてた

それから、オスカーが好きになったストレートの男の子がローガンポールにしか見えなかった
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