所沢

さよなら、ぼくのモンスターの所沢のレビュー・感想・評価

3.5
顔のアップ、音楽の使い方、パーティーのシーン、合否通知の手紙、シャツの匂いを嗅ぎながら………など、ドラン作品を思い出すシーンが数カ所ありました。
……と思ったら公開時のポスターでもドランに匹敵する、という文字があったんですね。
観た方の感想にもドランの名前がけっこう出てますね。

主人公が恋する相手も『胸騒ぎの恋人』のニコラっぽいなと思ったらご兄弟だそうで。
フランス語じゃないのが最初慣れなかった笑

ドランより派手さが抑えられアート感が強いように感じました。

そしてミステリアスでグロテスクな描写はフランソワオゾンの雰囲気もあるなと思いました。終盤では『二重螺旋の恋人』を思い出しすシーンがありました(使われ方は全然ちがうけど)。
そういえばオゾンの長編デビュー作はネズミが中心となる話しでしたね。

ドランとオゾンが大好きなのでどうしても比べてばかりになってますが、とても好きな作品でした。

ダンスシーンで爪を見るように仕向けるシーンは切なかった。
ハムスターともっと会話してほしかったです。
あとミラーボール風のスカルがかっこよかった、欲しくなりました。
所沢

所沢