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ゾンビ・サファリパークのりのレビュー・感想・評価

ゾンビ・サファリパーク(2015年製作の映画)
3.4
空前絶後のゾンビジネス。我々はイノベーション+アイディアで世の中を絶えず作り替えてきた。PDCAサイクルを風車の如く回しまくることで質を担保し、次のイノベーションに繋げていった。ところがどっこい、世の中には天才的閃によってイノベーションを成し遂げる者がいる。それが、ゾンビサファリパークを造った金髪女さんだ。彼女はどのようにして、ゾンビジネスを閃いたのか。ゾンビの首がポトリと落ちた瞬間、ニュートンが重力を発見したように着想が湧いたのだろうか。真相は不明だが、ゾンビサファリパークという一大事業を立ち上げた。ストレス発散及びカウンセリングの場として、大成功を収めた矢先、破滅が訪れる。盛者必衰の理とはまさしくこのことだ。しかし、これが人為的に起こされたのだから堪らない。
現代社会ではどこを見渡しても「○○に人権を」と叫ぶ輩がいる。彼らが本当に正義のためにやっているのか、暇人で鬱憤を晴らしたいのか、はたまた自己陶酔なのかは知らないが、事実としてある。子供、障害者、女、イルカ等哺乳類などと次々に人権が与えられている。そのうち、植物からアリンコまで拡大するのではという危惧はさて置き、「ゾンビにも人権を」という団体が出現することは全くもって驚くに値しない。「ゾンビーリブ」が拡大すれば、サファリパークのような管理体制ではなく「ゾンビ・アイランド」なんかが設立されて、永遠に自由な暮らしをするのだろう。それはそれで観光地化して楽しそうだが、その島も絶対崩壊して全人類がゾンビ化するんだろうな。まあ僕はイオンに籠城しますが
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