みりお

ゾンビ・サファリパークのみりおのレビュー・感想・評価

ゾンビ・サファリパーク(2015年製作の映画)
3.3
これさぁー❗️またもや邦題戦争勃発ですよ😂⁉️
中身はゾンビ映画とは思えないくらい、かなーーり社会派なのに、邦題とジャケのせいで台無しになってます🌀
ゾンビ映画に見せかけて、中身は現代社会の混沌とした問題を置き換えた、なかなか面白い作品でした✨

まず設定は相当奇抜です🌟
正体不明のウィルスが流行り、全人口の1/3がゾンビとなり…まではほぼ全てのゾンビ映画に共通するとこだけど、そのゾンビと人間で戦争が起き、封じ込めに成功した人間側は、ゾンビの生き残りをとある島に閉じ込め、ゾンビ狩りを楽しむサファリパークを作ったのです。
ゾンビをビジネスとし、ボロ儲けする人間たちが描かれ、珍しくゾンビ側に同情してしまうような作りになっているのが面白い✨

生きる人間に躊躇いなく襲いかかるゾンビを見て、ある人は「人はゾンビになったら良心はどこへいってしまうのかな?」と問います。
けれどその言葉があとで本当によく効いてくる!
倫理とは、頭で考えるものなのか?
知性と倫理は必ずしも両立するものではないのか?
ゾンビに倫理観はないかもしれないけれど、本能的にお互いを傷つけることはしない。
けれど倫理観を持つと自負する人間はどうだろうか?
スペインとイギリスの合作なだけあって、そこにスパイスのように効いてくる難民問題。
要素同士のバランスが絶妙で、くどくもなく、適当でもなく、なかなかメッセージ性の高い作品でした❣️
B級映画には間違いないんだけど、B級だと思って臨むと、結構考えるべきことをたくさん残してくれる作品です🌟


【ストーリー】

人類とゾンビが壮絶な戦いを繰り広げ、20億人もの犠牲者を出したゾンビ世界大戦。その戦いで父をなくしたトラウマを抱えているメラニー(ジェシカ・デ・ゴウ)は、ゾンビ狩りが精神療法として効果が高いことを耳にし、パートナーのルイス(マーティン・マッキャン)と一緒に、ゾンビ狩りを楽しめる高級アミューズメント施設「リゾート」を訪れる。
ツアー客と島を回りながらゾンビたちを撃ち倒す二人だが、何者かが施設のシステムにウイルスを仕掛け……。


【キャスト・スタッフ】

*監督:スティーヴ・バーカー

全く情報がない😂💦
でもゾンビ映画が大好きなようで『ゾンビ・ソルジャー』(2007)などを監督しています✨


*メラニー:ジェシカ・デ・ゴウ

父をゾンビ戦争で亡くした精神的ショックを治療するためリゾートを訪れる主人公。
治療のため来ているが、やはりゾンビを撃つことができない。
オーストラリア出身🇦🇺
TVドラマ『ARROW/アロー』で有名なようですが、映画の出演作はほぼなしでした😂


*アーチャー:ダグレイ・スコット

「他にやることがないから」とゾンビ狩りに来ているが、射撃の腕は相当なもの。
彼の背景がもう少し語られて欲しかったかなぁ💦
スコットランド出身🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿
本作のキャストの中では一番映画に出てますね✨
1997年に『ツイン・タウン』でデビューして以降、『ディープ・インパクト』『エニグマ』『マリリン 7日間の恋』『96時間/レクイエム』などに出演。
みりお

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