ひげしゃちょー

ザ・プレデターのひげしゃちょーのレビュー・感想・評価

ザ・プレデター(2018年製作の映画)
3.9
任務中に異星人を発見した特殊部隊員を捉えて抹殺しようとした政府の極秘機関を描くなら、大統領やそのクラスのお偉いさんも登場すべきなのにそれが描かれていない。そのせいか物語の厚みがなく悪く言えば中途半端、良く言えば細かいことは気にするな的なノリで力技でねじ伏せていた80年代臭が凄い。 そもそも『プレデター』人類最強のシュワルツェネッガーがプレデターと戦ったらどっちが勝つのかという話なので、このリブート版もならず者の元軍人「ルーニーズ」達がプレデターをやっつけるだけの話。プレデターという死に場所を与えられてから急に生き生きし始めるのが見もの。 宇宙船のバリアの使い方とかおかしな点はいろいろあるけど30年前の娯楽映画ならこういうのが当たり前だったような気がして懐かしい映画に仕上がってる。オチ含めて気負いが一切感じられないのが清々しい。 良い台詞もあって発達障害の息子のローリーが「ごめんね。パパの期待通りに育たなくって」と言ったら「俺も俺の期待した通りに育ってない」というやり取りは好き。