円柱野郎

ザ・プレデターの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

ザ・プレデター(2018年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

傭兵のクインはメキシコで宇宙船の不時着に遭遇しプレデターの装備を手に入れる。
一方でその宇宙船を追った別のプレデターも地球へと現れるが…。

プレデターの脅威がストーリーの主軸…というよりは、“ルーニーズ”なる頭のいかれた軍人たちがドンパチを繰り広げるといったアクション映画の趣に近いか。
勢いとご都合主義で話を転がしている感じが絶妙なB級臭さを醸し出していて、それが逆にこの映画だと不思議と魅力に映る。
(個人的には初めて「ハムナプトラ」を観た時の感覚に近い。)
狙ってやったのか偶然そうなったのかはわからないけど、80年代~90年代のアクションってこういう勢いとバカげた感じがあったよなーみたいな懐かしさを感じる部分もあるね。
序盤の説明臭いセリフや描写は少し興を削ぐ部分もあるが、それもまたかつてのB級っぽさと言えば…それは良く言いすぎ?w 
自閉症の扱いについては現代的な感覚か。
やたらと行動的な女学者は、学者のくせにネタかと思うような攻撃性を垣間見せるけど、強い女性ってのも現代的な感じかね。

劇中で87年と97年に言及しているので間違いなくシリーズの続編。
ただ前述の通り作風はB級アクションの趣なのでシリアスな緊迫感はほとんどないかな。
とはいえ首は飛ぶし身体は千切れるし、やりすぎない範囲で残酷描写も描いているのは悪くないとは思った。
“プレデター”のお約束シーンとしては、非武装の人間は襲わないとか赤外線カメラで観ているとかもちゃんと出てくるものの、ストーリー上ではほとんど意味をなさないのがちょっと寂しい気はする。
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