いいんちょ

ザ・プレデターのいいんちょのレビュー・感想・評価

ザ・プレデター(2018年製作の映画)
3.9
初代から約30年目となる本作は、血や臓物が画面を飛び交うなかなか気合いの入った一作だった。今どき、この公開館の規模でここまで残虐描写を観られるのは珍しい(まあ、それであんまり期待を煽るのもアレだが)。
ただ、本作の魅力はプレデターによる狩りだけでない。人間サイドもなかなかイカす。気が触れた米軍の鼻つまみ者たちが、ひょんなきっかけでプレデターと相対峙することに。こいつらの愛いすべきバカぶりが、この映画の魅力の半分ぐらいを持って行っている。特に中盤は、彼らのやりとりが割りと「プレデター」という映画の骨格を揺るがすぐらいクソ面白い。「相互ヘッドショット」には痺れたね。
ヘッドショットといえば、「うるせえ」て言いながら部下に一発くらわすなど、わりかし不謹慎な殺し方も多数散見されて、それも大変素晴らしい。
ストーリーは、ときおり「なんでこいつはこんなことしてんだっけ?」と見失いかけることもあるが、愛すべきバカたちが観られたからそれでいいのである。
いいんちょ

いいんちょ