ガラムマサラ

ザ・プレデターのガラムマサラのレビュー・感想・評価

ザ・プレデター(2018年製作の映画)
3.4
大好きなシリーズだからこそ言う、これじゃないんだ!!!!!!!!!!!!!!


そう、私が観たかったプレデターはこれじゃないんです。

つまらないわけじゃないんですよ。
プレデターの世界が垣間見える踏み込んだ設定はワクワクしましたし、新デザインのガジェットやそれを使った戦いもよかったです。

いい意味でも悪い意味でも、今まで描かれていなかったプレデターという世界を広げたと思います。

人間側の登場人物も、一癖も二癖もある連中ばかりで、すぐに顔を覚えられる濃いやつらばっかり。
特に軍人たちはぶっとんでいて嫌いになれない、面白いキャラクターでした。

シェーン・ブラックらしいジョーク多めの演出、会話はプレデターという作品にはあまり見られない斬新なものでした。
それらが作り出す雰囲気は素直に好きです。


でも違うんですよ!
私が観たかったプレデターはもっと大量に人間殺して、でも誇りを持ち合わせていてカッコいい、そんな存在です。
フジティブ・プレデターはカッコよかったです。彼のアクションには心が躍りました。
でもあのアサシン・プレデターは………なんか違う………。
デカいだけの獣みたいな?造形からしてなんかプレデターには見えないというか。

フジティブさんにもっと暴れてほしかった………。

勿論人は大勢死ぬんですけども、なんでしょう、いまいちグロくないというか…………お上品なグロさとでも言いましょうか。
なーんかもの足りないんですよ。

面白さはあるにせよ、自分の想像していたものとかけ離れていたからか、どうにも勿体ないと感じる点が多かったですねぇ……。