1987年にジョンマクティアン監督によって有名クリーチャーの仲間入りしたプレデターさんは、その後数々の監督の手によって姿を変え存在感と強さを世に知らしめてきました。残忍極まりないただの侵略者かと思いきや、実は崇高な戦士だったり、シリーズを追うごと謎が深まるばかりですが、ここにきてやっとキャラ設定が確立したような気がします。おめでとうプレデターさん！
一見単独映画な印象もありますし、全くそんな要素無かったんですが正当なプレデター、プレデター2の続編らしいです。あれ？プレデターズは？それも入れてやってよ〜シリーズの最高傑作なんだからさ〜
今回のプレデターは勢力図がもうめちゃくちゃ。こいつ敵？あれ味方？よく分からんがとにかく銃を撃ちまくりです。人死にすぎです。何でお前がそいつ殺してるの？プレデターより人間による殺人のが多くないか？なんてツッコミもありますが、ゴア描写はシリーズ屈指ではないでしょうか。プレデターと言えば死体の逆さ吊りが不可欠ですが、今作はオマージュ的な意味合いで使用されるのみです。そこが残念だった…
しかし今作で最も魅力的だったのがクイン率いるアウトロー集団でした。人間側のキャラです。見た目がイカつく下ネタで満載でプレデター1なら真っ先に殺されそうなキャラなのですが（ちなみに監督のシェーンブラックはプレデター1では真っ先に犠牲になってます）全員愛くるしいギャグキャラのためか中々死にません！そして仲間を裏切ったり自分だけ助かろうなんて一切しません！勇敢？バカ？女性にも優しいし。ここまで人間側を余すことなくキャラ立てできたのはシェーンブラック監督のプレデターが初めてじゃないでしょうか？
鑑賞前からいろいろと不安は感じていた映画ですが、う〜ん！観て良かった！次回作があるようなラストだったけど、あれからどうやって展開させるのかな？自作はもうロバートロドリゲスの領域だと思います。
ツッコンだ点（でもあまり気にしない方が良い）
・科学者の女の銃の使い方が上手い
・戦闘シーンが暗くてよくわからない
・もっとプレデターの武器を使いなさい
・プレデター犬って必要なのかな
などなど...
クイン役のボイドホルブルック。LOGANのあの人なんですね。下積みが長い役者さんのようで。今作を機に活躍してほしいと思います。あとあの子供はルームの子かあ〜
それとジェイクビジーが出演してましたね。彼の父であるゲーリービジーはプレデター2で冷凍マグロと一緒に首をはねられています。ここら辺もシェーンブラックのお遊びかな？
